AGA治療用育毛剤でまつ毛も伸びるのか

男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンが関与する男性にのみ起こる薄毛トラブルです。男性ホルモンのテストステロンは毛根組織に到達するとそこにある5αリダクターゼにより活性型のジヒドロテストステロンに変換されます。このジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターと結合すると、育毛サイクルの成長期を短くなり、それによって毛が徐々に細くなっていき薄くなります。AGA治療にはよくプロペシアという育毛剤が使用されます。プロペシアは5αリダクターゼを阻害することで男性ホルモンの毛への働きを抑え、育毛剤としての効果を発揮します。ところで、この育毛剤プロペシアはAGA治療に効果があるだけでなく、まつ毛を生えさせる、または伸ばすような効果はあるのでしょうか。その答えとしてはまつ毛を成長させる効果はありません。頭頂部、前頭部に関してはアンドロゲンレセプターや5αリダクターゼの作用が強いですが、それ以外の組織では存在量が少ないのです。それがまつ毛に効果がない理由です。
ちなみにまつ毛を生えさせるのによく使われるのは、ルミガン(ビマプロスト)と呼ばれる目薬です。この目薬の液をまつ毛のきわに毎日塗布するとまつ毛が太く長くなります。美容皮膚科などで手に入れることができるので、もし気になる方は美容皮膚科に相談してみましょう。ただこの薬は色素沈着することがあります。つまり塗ったまつ毛のきわが黒くなったりします。よって、この塗り薬を入浴の30分から1時間前に塗布し、入浴の際に目をしっかり洗浄することをおすすめします。
なおAGA治療薬のプロペシアは男性の薄毛にしか効果が得られませんが、ルミガンは男性女性両方ともまつ毛を増やす効果があります。